

みなさんこんにちは、黒田です。8月も終わりに近づき、少しずつ過ごしやすくなってきましたね。
ココラボも第3ラウンドに入り、いよいよ新しい展開を見せつつあります。そこで今日はココラボ2009に非常に関係の深いアレグザンダーという建築家について書いてみたいと思います。
HPのトップにも載っている通り今年のテーマは「デキゴトが生む家」です。ここで「出来事」ではなく「デキゴト」と書いてあるのには訳があります。
ブログで前にも書いたのですが「デキゴト」とは一般的な意味と少し違い、ココラボでは「家族の様々な行為が空間の中で重なり合っているような状態」を意味しています。僕らは第1、2ラウンドでこのような「デキゴト」から設計し、今までのnLDKとは少し違う集合住宅の間取りを考えてきました。
でも実はこのような考え方というのは僕らの完全なオリジナルではありません。そしてこのように「デキゴト」から設計を進めていた建築家がクリストファー・アレグザンダーです。
アレグザンダーは1936年生まれの元数学者という異色の経歴を持つ建築家で、彼の名を一躍有名にしたのは博士論文「形の合成に関するノート」です。ここで彼はデザインするに当たって求められる行為の要求を限りなくリストアップしてそれぞれの行為を関係づけてまとまり(これがいわゆるデキゴトに当たります)をつくり、それを「カタチ」に統合するという方法を示しています。彼がやりたかったのは限りなく合理的でグラスボックス化されたデザインプロセスの開発と言えます。
しかし、この手法にはいくつか問題があり、その一つは「カタチというのは要求から一義的に出てくるものではない」ということです。(例えば何らかのカタチを出すことで初めて見えてくる問題というのもありますよね)。
そこでそのような問題を乗り越えるためにアレグザンダーは、デキゴトとカタチをセットにして一つの「パタン」を作り、それを組み合わせることで設計をすすめる「パタンランゲージ」という手法を考えだします。「パタンランゲージ」は253のパタンを収録した辞典のようなものであり、それぞれのパタンは「小さな人だまり」「座れる階段」「街路を見下ろすバルコニー」など誰でもわかるような言葉で書かれています。それはそれまでの建築家が内輪でしか通じない空間言語で話していたのとは違い、誰にでも理解しやすいデキゴトとカタチのセットで語ることで誰でもデザインプロセスに参加できるようになったという点で、非常に画期的なものであったと思います。
前にも書いた通り僕らはココラボで、設計者とユーザーが双方向にコミュニケートしながらデザインしていくという方法を目指しており、そう言う点においてもアレグザンダーの方法には非常に学ぶものがあります。僕らもいつか、誰でもデザインに参加できるような独自の「パタンランゲージ」を考えてみれたらと思っています。
これからもココラボのHPをよろしくお願いします。
こんにちは、僕もアレグザンダーの街づくりの方法に興味があるものです。
彼のパターンランゲージが、現代のマンションに使われたら、とっても面白いと思います。がんばってください!
投稿者: ごんべい君 | 2009年09月02日 22:27
コメントありがとうございます!!
最終ラウンドではパタンランゲージを用いたマンションの設計をするつもりなので、これからもよろしくお願いします
投稿者: 黒田 | 2009年09月06日 16:59