基礎部分ができ上がりつつある建設現場にて。左から真壁智治氏、難波和彦先生、稲山正弘先生。
東京都・京王堀之内。季節の花が咲き、
心地よい風の吹く丘の街に
ココラボモデル環境共生住宅は建設されています。
東京都の多摩地区と神奈川県を結ぶ動脈、京王相模原線の京王堀之内駅から歩いて約10分。整然とした街並みが美しい堀之内エリアの一画にあるのが、ココラボモデル環境共生住宅の建設地「東京デコルテ」です。東京デコルテは、建設委員会のメンバーである細田工務店が手がける、南ひな壇の丘に広がる住宅街区。さえぎるものがなく、贅沢にとどく太陽の光。街区のなかを流れる柔らかな風。それぞれの家の庭には、背丈の低いかわいらしい花々や若木が育ち、今の季節はツツジが目を楽しませてくれます。自然の心地よさと美しさが日常に溶け込んでいるこの場所は、もしかすると、環境共生住宅の立地として絶好の場所と言えるのかもしれません。
建設委員会のメンバーが現地を視察。
住宅の建設は、着々と進んでいます。
5月下旬、その建設地に建設委員会のメンバーが訪れました。今回集まったのは、ココラボ2008を中心になって進めてくださり、住宅の設計を担当する難波和彦+界工作舎の代表でもある難波和彦先生。東京大学大学院の准教授であり、木質構造を担当されている稲山正弘先生。そして、総合プロデュースのエム・ティ・ヴィジョンズ代表、真壁智治さんと細田工務店とコスモスイニシアの担当者です。また、建設現場には、難波和彦+界工作舎のスタッフのお二人が、現場の進捗状況を設計図と照らし合わせながらチェックされていました。
実はこの日は、難波先生と稲山先生が開設されている社会人講座の学生さんもご一緒にいらしていました。建設地をモデルに設計の演習をされるとのことで、お手本としてココラボモデル環境共生住宅を視察されていました。その皆さんと一緒に、編集部も現場の監理をされている難波和彦+界工作舎のスタッフの方に、基礎ができあがりつつある現場を見ながら、設計についてお聞きしました。
環境共生の配慮が詰まったココラボモデル環境共生住宅。
住宅の基礎部分から、その工夫ははじまっています。
たとえば、床下に埋め込まれた蓄熱コンクリート。これはコンクリートの冷めにくい性質を利用したもので、昼間に太陽の熱を貯めることで、気温の下がる夜でも家のなかを暖かく保つことができます。気温の下がる冬の夜には、暖房器具の使用を少なくすることができ、省エネが期待できるのです。また、住宅の特徴でもある国産材についてもご説明いただきました。ココラボ環境共生住宅は、贅沢に国産材を使用したことにくわえ、その魅力を引き出すためにあらわし工法(構造として使われている木材を仕上げ材などで隠さず目に見えるようにつくる工法)で造られるため、住みながら木の暖かみを感じることができるのです。木に囲まれて暮らすことで、自然を身近に感じられ、自然を大切にする気持ちが育まれるのは、環境共生住宅としての大切な特徴かもしれません。
自然の豊かな土地にたつ、環境共生住宅。
住宅そのものだけでなく、
住宅の周りの環境も大切でした。
建設現場を見た後は、東京デコルテを散策。ゆるやかにカーブした街路。閑静で、統一感のある街並み。時折り頬をなでる風が、気持ちのよい時間でした。
街の遠くには深緑の山々が見え、自然の豊かな土地に建つココラボモデル環境共生住宅。プロジェクトは現在も着々と進行しています。これからの展開にぜひご期待ください。
※掲載の写真は平成22年5月21日に撮影したものです。